除草剤について【お客様への説明用】
当サービスで使用している除草剤2タイプについてご説明します。
1,草が生えない土にする除草剤
レインボー薬品株式会社のネコソギトップW粒剤を使用しています。
(特徴)
・薬剤が土に浸透することにより、草が生えなくなります。
・新たに草が生えてくるのを抑制するので、長期間草が生えるのを防げます。
(散布のタイミング)
草が生える前もしくは草を刈って掃除してから散布します。
(安全性)
レインボー薬品の除草剤は全て普通物 ※です。
植物特有の生理代謝(例:光合成)を阻害して枯らすので、動物には安全性が高いといえます。
また、「枯れ葉剤」問題の原因であるダイオキシン類は一切含まれておりません。
※毒劇物に該当しないものを指していう通称
↑レインボー薬品公式サイトから引用
(デメリット)
散布した土と繋がっている土や水にも影響を与えてしまいます。
例えば、以下のような立地では使用できません。
「お隣の庭と土が繋がっている」
「すぐそばに農業用水路がある」
「一段下の土地が畑や他の家の庭になっている」
2,今生えている草を枯らす除草剤
日産化学株式会社のラウンドアップを使用しております。
(特徴)
・葉に付着して根まで浸透し、草を枯らします。
・ネコソギトップW粒剤と違い、隣合う草でも枯らす・枯らさないを分けることができます。
・専用の噴霧ノズル使用するため、周囲への余分な飛散を防ぎます。
・充電式噴霧器を使用するため、静かに散布可能です。
(散布のタイミング)
草がしっかり成長してから散布します。
(安全性)
ラウンドアップマックスロード製品は農林水産省登録を取得していますので、動物を用いた実験結果や使用方法などに基づき、安全使用上の注意事項が定められております。
よって、安全使用上の注意事項を順守いただければ安心してご使用いただけます。医薬品及び医薬部外品以外の化学物質は哺乳類の急性毒性試験などの結果をもとに、毒物、劇物とそれ以外の物(通称として普通物※)に分類されます。
ラウンドアップマックスロードは、毒物及び劇物には該当しません。※毒劇物に該当しないものを指していう通称
↑ラウンドアップ公式サイトから引用
(デメリット)
今生えている草には効きますが、新たに生えてくる草には効きません。
例えば、春の草を枯らしても夏と秋の草は生えてきます。
↑ラウンドアップ散布1ヵ月半後の例
枯れた草の間から新たな草が伸びています。
また、一度枯らした後には、強く厄介な草が生えてくる可能性が高くなります。
特にイネ科のような高く伸びる生命力の強いものが生えてきてしまいがちです。
除草剤を使う前に
①近隣への皆様へのお知らせ
散布日程、使用薬剤のことなどを事前にお知らせするのは大変重要です。
薬の安全性がいかに保証されていようと、薬に対して不信感を持つ人にとっては怖いものです。
散布自体に反対される可能性も考慮しておきましょう。
②薬の使用が本当に有益なのかを考えてみる
「人や動物には安全」とメーカーが謳うことは間違いないのかもしれません。
ですが、虫や小さな微生物にとってはどうでしょうか?
それを餌にする鳥にとっては?
近年では植物にとって大事な存在と言われている菌類はどうなるのでしょうか?
薬剤を使用することが、自然の連鎖を壊す可能性は捨てきれないのではないでしょうか。
薬を使うことが常に最善とは限りません。
かといって、「悪である」と言い切るのも違います。
コスト、効果、周囲の理解など色々なことを踏まえて、より良い選択肢を模索しましょう。
記:稲垣
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