伐採が必要なのはなぜ?森林破壊につながるというのは嘘?!
樹木の伐採と聞くと、自然破壊や地球温暖化などのネガティブなイメージを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。しかし、伐採は自然を守るために必要な作業でもあります。そこで今回は、森林伐採が必要な理由についてご紹介します。
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森林伐採が必要な理由
まずは、森林伐採が必要な理由についてみていきましょう。
地球温暖化を防止する
伐採は地球温暖化につながるというイメージが強いのですが、実際には伐採をされずに放置されてしまった木は、腐敗して二酸化炭素として排出されます。つまり、劣化した木を放置すると、地球温暖化に拍車をかけてしまうことにつながるのです。木が劣化する前に伐採して木材として活用することは、地球温暖化を防止することにもつながります。
森林を育てる
木が増え続けると、葉や枝が光を遮って、日当たりが悪くなったり風通しが悪くなったりします。そのような状態が続くと、新しく育つ植物の成長を妨げ、木が病気にかかりやすくなってしまいます。新しい元気な木々を育てるためには、適度な伐採が必要です。
事故や災害を防ぐ
枯れた木や腐食した木を放置していると、突然枝が落ちてしまって怪我をしたり、道路の視界を遮って交通事故につながったりしてしまうこともあるでしょう。安全を管理するためにも適切な伐採が必要になります。
身近な暮らしを改善する
樹木の伐採は、身近な暮らしを改善するためにも欠かすことができません。例えば、庭に生えている樹木が成長しすぎて家の日当たりが悪くなってしまった、杉の木が原因の花粉症によって辛い日々を送っているという場合には、適切に樹木を伐採することで生活の質を改善することができます。
森林伐採のバランスとは?
森林伐採には、適切なバランスが重要となります。ここでは、行き過ぎてしまった場合と、全く行われなかった場合のリスクをそれぞれご紹介します。
森林伐採が行き過ぎてしまった場合
森林伐採が行き過ぎてしまうと、生態系を大きく壊し悪影響をもたらします。また、土砂崩れが起きやすくなるなど、自然が本来持っている浄化機能を失わせてしまう原因にもなるでしょう。さらに、長期的な目線で見れば、森に暮らしている野生動物が減少してしまったり、気候の変動に影響を与えてしまうこともあります。
森林伐採が全く行われなかった場合
森林伐採が全く行われなかった場合にも、悪影響が出ます。木の枝や葉が茂りすぎて、昼間でも地面に日光が届かなくなってしまうと、生態系に悪影響をもたらします。また、地表の栄養が雨で流れてしまうことにより、木自身も満足に栄養を吸収できず弱りやすくなるのです。
森林伐採をスムーズに行うポイント
次に、森林伐採をスムーズに行うポイントをご紹介します。
許可を申請する
森林伐採を行うには、公共機関に届けて申請を出す必要があります。なぜなら、森林伐採はその地域だけでなく、世界の自然環境にも関わる重要なことだからです。伐採を行う際には、森林の管轄を行っている行政部署に確認を取った上で、適切な方法で行うことが大切です。
補助金を活用する
住んでいる地域によっては、補助金や寄付金が利用できる場合もあります。なぜなら適切な伐採は、環境を改善することにつながると考えられているからです。また、花粉症に苦しむ人を少しでも減らすため、スギやヒノキを広葉樹に植え替える活動も広く行われています。伐採を考えている場合には、利用できる補助金がないか一度確認してみるとよいでしょう。
まとめ
今回は、森林伐採の目的について詳しくご紹介しました。ネガティブなイメージがある言葉ですが、実は環境を守り私たちの生活の質を改善するためになくてはならない大切な作業です。個人規模の伐採も、大きな規模の森林伐採も、地球に影響を与えるという大きな視野を持って、過不足なくバランスよく続けていくことが大切です。
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