庭の虫よけ対策はどうしたらいいの?虫が湧く原因と4つ対処法を紹介
土や植物のある環境において避けられない「虫」。虫の大量発生は、庭木に悪影響を及ぼすだけでなく、人に被害を与えることもあるため、できれば虫が湧かないようにしたいものですよね。今回の記事では、庭に虫が湧いて困っている人に向けて虫が湧く原因や庭の虫よけ対策について紹介します。
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庭に虫が発生する理由
多くの虫は湿気のある風通しの悪い場所を好みます。庭は植えている庭木のために水を撒くことが多かったり、草木や塀に囲われていたりするため、虫が発生しやすい場所のひとつです。さらに、庭木や雑草など植物がうっそうと茂っていたりすると、風が通らず日陰が多くなるのでますます虫に取って住みやすい環境になるでしょう。また、花や実など食料になる物があるのも、虫が発生しやすい条件のひとつです。
例えば、落ち葉から腐葉土ができた場所には、ダンゴ虫やワラジムシ、ミミズなどが育ちやすくなります。他にも、花や草は様々な種類の虫の餌になります。また、水はけが悪いなどで、根腐れを起こすことで集まってくる虫もいます。他にも、水溜りや湿った場所には卵を産みやすいことも虫が発生する理由です。このように、庭は虫にとって生息しやすい条件が整いやすいため、虫の発生率はとても高くなります。
庭の虫よけ対策4つ
庭の虫よけ対策を紹介します。
①庭の環境を整える
庭を虫が発生しにくい環境に整備することが大切です。前述したように、虫の発生は湿気などが主な原因。虫が発生する庭の多くは、雑草が伸び放題になっていたり、植木が密集して植えられていたり、落ち葉を放置してしまっていたりするケースが多いものです。
具体的な対策としては、草取りをする・不要な植木は取り除く・植木の剪定を行って風通しをよくする・落ち葉掃除をするなどが挙げられます。他にも、地面の水はけをよくしたり、虫が好む草木花を取り除くなどもあります。自分で行うのが難しい場合は、専門の業者などに相談してみるのもひとつです。
②害虫が嫌う植物を植える
虫が苦手な植物を庭に植える方法もあります。害虫が嫌う植物で代表的なのが「ハーブ」。ハーブの中には、虫に食べられないように、虫が嫌いな匂いや物質を分泌するものがあります。例えば、レモングラス主要成分の「シトラール」「シトロネラール」は蚊やゴキブリが嫌う成分。他にもペパーミントの香り成分である「メントール」は虫が苦手だとされています。
ハーブを使った虫除けは、安全性が高く、香りや見た目を楽しめるのがメリット。一方、虫を根本的に退治できるわけではなく、手間がかかるわりに即効性がないのがデメリットです。
③薬剤を使う
庭に害虫が既に発生している場合は、薬剤を使用するのも一つ手です。使用する際は、発生した害虫に合った薬剤を選び、用法を守って慎重に使用するようにしましょう。状況にもよりますが、天然成分を使ったものを選べば子どもや肌の弱い方でも安心ですね。
しかし、一度害虫が付いてしまった庭木は、薬剤を使用しても害虫が発生する環境を根本的に改善しない限り、繰り返し害虫が付く可能性があるので注意が必要です。
④虫よけ専用の機器を使う
虫除けの専用機器を使って、庭の植物に寄りつく虫を遠ざける方法もあります。虫除け専用機器は購入するのに費用がかかりますが、設置するだけで効果が期待できるのがメリットです。機器は、UVライトなどによって虫を集め電気ショックを与えて退治、もしくは吸引して捕獲する仕組み。屋外で電気ショックを利用する場合は、防水仕様の機器を選ぶようにしましょう。
害虫を庭に寄せ付けない環境にするのが大事
庭の虫よけ対策の第一歩は、虫が湧きやすい環境を知ること。そして、虫の発生を減らすには、虫が湧く原因を取り除くことが重要です。庭に害虫が湧きにくい環境にするためには、剪定や草刈りなどの草木の手入れをすることがおすすめです。庭の整備は根本的な虫よけ対策になります。庭の環境を整えて、病害虫の被害から大切な庭木を守りましょう。