庭で除草剤を使っても大丈夫?知っておきたい7つのデメリット
たくさん生えてしまった雑草を一度に枯らすのに除草剤を撒くと、面倒な草刈りの手間がいらず、誰でも簡単に雑草を処理することができます。
しかし、除草剤を使うことで発生するデメリットも少なくありません。
よく考えずに除草剤を使用して大失敗してしまったということは避けたいもの。
この記事では、庭で除草剤を使う際のデメリットについて説明します。
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除草剤の7つのデメリット
除草剤を使用することのデメリットを説明します。
①人や生き物へ影響を及ぼす可能性がある
除草剤ごとに成分は異なりますが、人体やペットにとって有害な成分が含まれていることがあります。肌に触れたり吸い込んだりして除草剤を体内に取り込んでしまうと、健康に被害を及ぼすことも。
使用する際は、使用上の注意をよく守って取り扱いには十分に注意しましょう。
特に、小さい子どもやペットがいる場合は、除草剤が皮膚についたり、飲み込んだりしないように注意が必要です。
また、野菜を育てている場所などに使用する場合は、一定期間は薬剤が残留するので気を付けましょう(説明書にガイドラインが書いてあるはずです)。
②間違って他の植物も枯らしてしまうこともある
除草剤を撒いた際に、雑草だけでなく付近にある必要な植物まで枯らしてしまう危険性があります。
雑草だけに除草剤をかけたつもりが、飛散して別の植物にかかってしまったというのはよくあるケース。
そのため、隣の家に隣接しているような場所に除草剤をかける場合は、トラブルの元になるので気を付けたほうがよいでしょう。
自分の庭でも、花壇などが雑草と密接しているような場所での使用も注意が必要です。
③除草剤の成分が土に残留する
除草剤は一度散布すると、一定期間残留し続けます。
除草剤が土の中に留まっている間は、植物は育ちません。
雑草を処理した後に、新しく植物を植える予定がある場合は、除草剤を使わないほうがよいでしょう。
特に「草が生えない土にする」タイプの除草剤は注意が必要です。
↓タイプについてはこちらでご確認ください。
④草丈の高くなった雑草には効果が出にくい
除草剤が効果を発揮しやすいのは短めの雑草です。
草丈が1m以上になると、繁殖力も抵抗力もとても強力で、一般的に販売されている除草剤では処理しきれないでしょう。
そのため、除草剤はまだ雑草が大きく伸びきっていない段階で使用することをおすすめします。
⑤効果が出るまで時間がかかる
除草剤は広範囲の雑草を枯らすのに効果的ですが、即効性は期待できません。
除草剤の種類にもよりますが、効果が出るまでに時間がかかります。
効果が表われ始めても、すぐに全ての雑草が枯れるというわけではないので、短期間で雑草を処理したい場合は、除草剤は不向きです。
⑥天候や気温によって効き目が左右される
除草剤は天候や気温、雑草の成長具合によって効果が変わります。例えば、雨の日に除草剤を使用すると薬剤が流されて、植物や土壌に吸収されにくくなります。
また、雨が降っている最中に除草剤を撒くと、薬剤が雨に流されて周辺の植物を枯らしてしまう危険性があるので注意が必要です。
同様の理由で液状の除草剤は、葉や茎が乾いていて、散布後にも薬剤が乾くまでの間に雨が降らないタイミングで使用するのがよいといわれていますよ。除草剤は、最適な時期を見極めて散布しないと、効果が出にくいので注意しましょう。
⑦より強い草が生えてくることがある
除草剤で草を枯らした裸地には、より生命力が強くコントロールしにくい草が生えがちです。
また、何年も散布し続けた結果、薬の効かない草が生まれることもあるそうです。
除草剤を使うには正しい理解と注意が必要
除草剤は使用方法を間違えたりすると、思わぬトラブルを引き起こす危険性があります。
最近は様々な商品が販売されていますが、安易に使用するのは考えもの。手軽だからといってすぐに庭に撒いてしまわず、本当に除草剤が必要か考えてから使用することをおすすめします。
また、使用する際は除草剤は薬品であることを忘れず、説明書は必ず読むようにし、使用方法や注意点をよく確認した上で、適切に使用するようにしましょう。