飯綱町でカラマツの伐採
「駐車場そばのカラマツを伐採して欲しい」
とのご要望を頂きました。
樹高28m、幹の直径50㎝と、なかなかのサイズです。
枝も1本1本が直径10㎝、長さ4m程度と立派であり、片手で支えて伐っていれば手首か肩がもっていかれること必至です(笑)
伐倒できない立地なので、ロープを駆使します
緩い斜面上に生えており、その下はお家。
すぐそばの桜は残したいとのことで、かつその反対には電線あり。
すなわち、枝も幹もほとんどロープで吊り降ろし、という現場です。
とはいえ、吊り降ろす場所がそれなりに広いですし、樹高が高いもののロープシステムはシンプルです。
←下から枝を伐りつつ、樹冠付近まで到達、の図。
クリックして拡大していただくと、私が小さくへばりついております。
半分以下の高さまで伐り終え、思案中。
2名体制でスムースに進み、ゆっくり1日で終えられました。
左:作業前 右:作業後
大活躍のマキタ充電式チェーンソー
今回はマキタの40Vシリーズだけで伐ってみました。
※事前にご依頼主様には「エンジンチェーンソーを使用する可能性大」とはお伝えしました。
小型トップハンドルのMUC009は25㎝ガイドバー。
中型リアハンドルのMUC019は40㎝ガイドバーの仕様です。
枝と幹の上部はMUC009 で快適に進められました。
それより下はMUC019にチェンジ。
それでも、木の半分から下(直径35㎝以上)のカッティング時は少々難ありでした。
伐れないこともありませんが、リミッターがすぐに働いて止まりやすいのです。
やはりMUC009 は木の直径15㎝まで。
MUC019は直径30㎝まで、というのが適したカットサイズだと思います。
それを含めると、やはり上記のガイドバー長が丁度良く、それより長めのバーだと取り回しが悪くなってしまい意味が無い印象です。
それでも利点の多い充電式チェーンソー
音が静かめなぶん、パートナーとのコミュニケーションも取りやすく、住宅地でも使いやすいのは嬉しいことです!
それに伴い、煩わしいイヤーマフの装着が不要なのもいいですね。
樹上でスターターを引く必要が無いので、体力の消耗は段違いです。
「もうちょっと切りたい」という時にサッと構える気になります。
充電式はエンジンと比べて不利な点もありますが、
・電源が得られる or 複数のバッテリーを運べる搬入距離もしくは人員
・そこまで太い木は伐らず、カット数が多くない
という状況であれば、メリットだらけです!
作業は終わり、爽やかな風が吹きます
梅雨に入ったものの飯綱町ということもあり、終日涼しく作業できました。
空気もいいですね!
ご依頼主様に現場確認をしていただいたところ、
「木はできるだけ大事にしたいけれど、おかげで安心して冬を迎えられます」
とお話しくださいました。
これまで、大枝からの落雪で車が壊れたこともあったとのこと。
せっかく良い樹形をしている桜もほぼ傷つけることなく作業できたので、これからのシンボルツリーとなってくれそうです。
快適な現場で楽しくお仕事させていただき、パートナーとご依頼主様に感謝です!
記:稲垣
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