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チェーンソーの保管はどうするべきか?実践的に解説します

「薪づくりが終わったら次の年まで使わない」「たまに使うくらいでほとんど仕舞いっぱなし」

という人は多いと思います。

そして、いざ使おうと引っ張り出してみるとエンジンがかからない・・・なんてこともあるようです。

保管されたチェーンソー

 

今回は、そうならないようにエンジンチェーンソーの保管方法についてお伝えします。 

 

チェーンソーの保管、最低限やっておきたいこと

燃料(=混合油)をしっかり抜いておくことだけは必ずやってください。

 

方法は簡単です。

①給油口から混合油を抜く

②エンジンをかけて、勝手に停止するまで待つ

 

これをやっておくだけでも、長期保管後のトラブルをかなり防ぐことができますよ。

 

混合油を抜かずに保管するとどうなるか?

端的に言うと、厄介な壊れ方をします。

 

混合油はガソリンにエンジンオイルを混ぜて作るわけですが、そのエンジンオイルは劣化すると各部に固着します。

そうなれば修理のためにエンジンの分解をしなければならず、修理はプロに任せる他ありません。

 

↓岩手の工具屋さんがオイルによるトラブルの状況を動画にしてくれています。

 

いざ使おうとしたら使えないし、修理には時間とお金もかかるし・・・。

避けたい事態ですよね。

 

 

混合油のトラブルを防ぐには?

そもそも、どんな混合油を使うかが重要なんです。

 

①良質のエンジンオイルを使うこと

良質のオイルは劣化しにくいだけでなく、エンジンの働きを良くして寿命を延ばし、メンテナンスも楽にします。

逆に安価で悪質なものだと、樹脂パーツ(ホースなど)を溶かしてしまったりするらしいですよ。

 

チェーンソーメーカーの純正品で、ハスクバーナ社スチール社の最高グレードのものがおすすめです!

高めではありますが、機械本体の値段とトラブル対処のコストを考えたら安いものだと思います。

 

私の仕事仲間の間でも、こうしたオイル系は「これ使っていいよ」と言っても断られることがあります。

これは遠慮ではなく、「使いたくない」ということです。

それぞれこだわりを持ってオイルを選んでいる、ということの表れですね。

 

↓福岡のチェーンソー屋さんが解説してくれていますよ。

 

②古いものは使わないこと

随分前に作った混合油を使ったりしがちですが、NGです。

 

混合油も、オイルもガソリンも、全て古いものは機械に悪影響です。

特に気温が高い時期は劣化が早いので、注意が必要です。

最初に紹介した動画の中でも「古いものは臭いからすぐ分かります」とお話ししてくれています。

 

エンジンオイルは1ℓボトルで売っていることが多く、一般の方には余分になってしまいがちでしょう。

ハスクバーナ社やスチール社は小さなボトルでも販売しているので、それを使い切りのつもりで買うのが良いでしょう。

かくいう私もバッテリーチェーンソーの利用が多いため、小ボトルで済ませています。

↑スチール社の小ボトルは100mlなので、5ℓの混合油が作れます。

 

③専用品を使うこと

市販のオイルや混合油には「高品質」「〇〇グレード」と、質の良さを表示しているものものもあります。

それが嘘というわけではありませんし質も大事ですが、チェーンソーに合わせてつくられたオイルかどうかを確認しましょう。

 

チェーンソーと他の2ストロークエンジン機械(バイクなど)とは、スロットルの使い方(チェーンソーはフルスロットルが通常)やエンジンの空冷効率などに違いがあります。

そのため、チェーンソー専用エンジンオイルはそれ用に調整してあるとのこと。

すなわち、先におすすめしたチェーンソーメーカー純正オイルの使用が最適です。

 

チェーンソーの保管、他にやっておきたいこと

燃料抜きは「必須」ですが、以下に紹介するのは「より良い」ことです。

 

①ガイドバー周辺の掃除

チェーンオイルと木くずが混ざったものが詰まったりこびりついているはずです。

そのままにしておくと木の水分により錆びの原因になったり、チェーンオイル吐出口を塞いでしまいます。

ガイドバーを本体から外し、カバー裏、スプロケット周辺を硬めのナイロンブラシで掃除しましょう。

ガイドバーの根元の穴や溝もやってあげてくださいね。

 

②チェーンオイルを入れ替える

オイルの種類によります。

植物性オイルは樹脂化しやすく、チェーンのコマが固着してしまいます。

オイルタンクの植物性オイルを鉱物性に入れ替え、さらに無負荷運転をして細部まで入れ替えておきましょう。

よって、植物性オイル使用の場合は必須の作業です。

 

③適切な場所への保管

湿気、粉塵、直射日光を避けた場所で保管しましょう。

ビニール袋や箱で密閉するのもよくありません(湿気がたまります)。

チェーンオイルはある程度漏れてしまうものなので、段ボールなどオイルを吸ってくれるものを敷いておくと良いでしょう。

 

以上です。

 

スパークプラグやフィルターの掃除、刃を研ぐことなども大事ですが「劣化を防ぐ」という観点から割愛させていただきました。保管後の時間のある時にやっておきましょう。

利用頻度に合わせて、優先順位をつけて作業しないと嫌になってしまいますものね。

 

プロに任せるのも良策です

チェーンソーなどの工具を扱う専門店に任せてしまえば、面倒なことはありません。

各部の点検を依頼したついでに「しばらく使わないから」と一言添えておけば全て理解してくれるでしょう。

もちろん料金はかかりますが、自分でやるコストを考えれば安いものかもしれません。

 

そもそも、ホームセンターやインターネットではなく、少し高くても専門店で本体を購入するのをおすすめします。

そうすれば、今回のようなメンテナンスも安くしてくれるお店も多いのではないでしょうか。

 

チェーンソーは消耗やトラブルは必ずありますし、きちんとメンテナンスすれば何年も使えるものですから、いざという時の駆け込み寺として専門店と良い関係を築いておくと、長い目で見ればお得ですよ。

 

私は長野市内のワタナベ商会さんにお世話になっており、ちょっとした修理も頼りにしております。

スチール社ハスクバーナ社のサイトで取扱店の検索ができますから、そこからご自分の近くの専門店を探してみてください。

 

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以上、チェーンソーの保管についてお伝えしました。

しっかりメンテナンスして大事に使い続けましょうね。

 

記:稲垣

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