【大木の剪定と伐採】急斜面の墓場にて
仕事仲間のお手伝いで、長野市の北にある中野市の現場に入っていました。
朝もやの境内。
立派なお庭に広大な敷地の歴史あるお寺です。
今回はこちらの若夫婦からのご依頼で、もうすぐ現住職のお父様からその役目を引き継ぐとのこと。
旦那さんは私とは前職のガイドとお客さんという関係でもあり、嫁さんはクライミングジムでよく顔を合わせていました。
久しぶりに会えて、良いご家族ぶりを見れて嬉しかったですね。
現場は難しい立地、厄介な木の剪定と伐採
そして現場はというと
立ち枯れてスカスカの木に・・・
ツルが絡んで枯れ気味の木。
などという難しいものが何本もあります。
しかも急傾斜地で下にお墓ありという、まさに特殊伐採のための現場!
萌えてしまいます。
ツルが絡んだ木の伐採は厄介
↑樹上から横の相方を見た図
上からツルを伐りほぐしながら降りているので、熊棚を作っているようです(笑)
ツルが絡んだ木は枯れてしまうし、伐る際の難易度が格段に上がります。
ツルは放置してはいけません!
枯れた木の伐採もまた厄介
なにしろ枯れた木は登るのも危ないし、木を吊るすための支点として使えません。
今回の現場は周囲にも健康な大木があるので、それを支点にできるのがありがたい点でした。
↑ロープや器具を沢山使って安全性を高めます。
伐らずに積極的に木を残していくという決断
今回のお仕事のいきさつを聞くと、最初はお寺の檀家さん達は大木は全て伐採する方向で動いていたそうです。
畑を潰して大型クレーンを入れてしまう予定だったとのこと。
それに若夫婦が反対し、私達の親方も「健康な木は残しましょう」と提案と説得をして、今回のお仕事に繋がったとのこと。
私としてもそれは賛成で、危ない木だけ伐ればよいと思います。
↑まだ整備の途中ながら、枯れ木は伐採、枯れ枝の剪定をしただけで随分すっきりしました。
これなら檀家の皆さんも納得されるのではと思います。
大木が疎まれる昨今ですが、木を大切にして良い環境を守ろうという若夫婦の決断は素晴らしいと思います。
私達にとっても魅力的な現場でした。
まだまだ敷地は広大で、手入れは無限に続くそうですが、とりあえずここ中野市は雪の季節になります。
また春以降でしょうか、是非呼んでいただきたいですね。
楽しい数日のお仕事、ありがとうございました!
記:稲垣
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