長野市近郊で電気柵の維持整備のお手伝い
5月なのに最高気温30℃という本日。
長野市内の中山間地域で電気柵まわりを整備するとのことで、ご紹介いただいて見学&お手伝いにお邪魔してきました。
電気柵とは?
イノシシやシカ、熊などの野生動物の侵入を防ぐためのものです。
微弱電流を流してあり、接触した動物は痛みを感じる程度に感電します。
長野市周辺では、人里と山の境界付近に延々と設置されています。
その設置は長野市の負担で行われるものの、周辺の草刈りや柵の補修などのメンテナンスはそれぞれの町にお任せとのこと。
つまり、一般市民が休日などを利用して慣れない作業をする・・・というご苦労をされているのが実態のようです。
電気柵まわりの除草作業開始です
私は今回お邪魔した町に住んでいるわけではないので、紹介者の方や区長さんに挨拶し、ボランティアとして参加させていただきました。
今日は草刈りよりも除草剤散布が主で、自動噴霧器を背負って柵沿いに歩いてゆきます。
上の写真だと公園のごとくきれいな状況ですが、それはごく一部です。
実際は急斜面を横切り、落差1m以上の石垣などを降りながらの散布です。
前職の山岳歩行技術が多いに役に立ちました(笑)
中山間地域ならではの問題
他にも、ちょっとした倒木なども除去したりしなければいけません。
これを各町に住まう皆さんの手でやり続けなければいけないとなると、途方もないことです。
今回ご参加の皆さんも最年少で50代。
お向かいの地区だとご高齢の方しかおらず、作業にならないとのこと。
皆が憧れる田舎暮らしですが、やはり厳しい現実があります。
それでも、良い人、良いところ
今回お邪魔した地区は、由緒正しき寺社、長野市内でも有数の清水、北アルプスの眺めと、素晴らしい場所です。
初夏の風に吹かれての作業は気持ちの良いものでした。
また、よそ者の私も快く受け入れていただきました。
「そのへんに空き家なんていっぱいあるから、住めばいいじゃねえか」なんて言っていただいたり、ここならではの面白い話も聞かせていただきました。
最後には、思いもよらないご褒美のお米までたっぷりと!
これが仕事に直接繋がることは無いかもしれませんが、良いご縁でした。
皆さま、ありがとうございました。
記:稲垣
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